元大手予備校講師が教える読書感想文のコツ 【読書感想文 5つのコツ】
読書感想文5つのコツ
@あらすじをダラダラ書かない
A自分の”いま”と比べてみる
B主人公のどこに感心したか?どこがすごい!と思えたか
C今後の抱負を結びで述べる
D段落がえは、接続詞をうまく使う
【あらすじをダラダラ書かない】
読書感想文は「感想文」なのであって「あらすじ紹介」ではありません!!!
本当によくある例に、
400字詰め原稿用紙3枚の感想文のうち、2枚半があらすじ、
最後にこの本を読んでおもしろかったです、というほんの少しの感想がついて終わり、
というパターンを見かけます。
↑これは絶対にダメです!!↑
まず、自分に約束しましょう!
・あらすじは書かない。
・書いても2、3行程度。
自分の感想を述べる際、わかりやすくするためにふれる程度まで、です。
【自分のいまと比べてみる】
難しく考えずに、シンプルに考えてみましょう。
ポイントは衣食住!
まず、
寒いときコートやダウンがある”いま”と本の主人公の違い
食べたいものが、冷凍食品や、ファーストフード、ファミレスやスーパーで買える”いま”と本の主人公の違い
これは、第二次世界大戦戦争中と比べると一番違うところですね?
”いま”住んでいる家と主人公の家の違い
暖房は?冷房は?
このへんを箇条書きにしてみるとわかりやすくなります。
自分とまず比べてみる、そして、その違いを考えてみる、
これをきっちりやりましょう。
あとで、文章を書くときグンと楽になります。
【主人公のどこに感心したか?どこがすごい!と思えたか】
「特にないな〜」というときは、通常もしも一般的にほめられるとしたら、この人のどこがえらいのかな?くらいに
気軽に考えてみます。
そして”いま”の自分と比べてみます。
まず、想像つく状態だろうか・・・?
この点の、YES、NOを段落の頭に書いてもいいのです。
具体的に、
自分なら同じことができただろうか?
自分なら逃げ出したのではないか?
自分なら耐えられただろうか?
自分なら・・・
と掘り下げてみます。
それをメモにしてもよいでしょう。
それを並べるだけで、だいたいの部分が書けてしまうこともあります。
【今後の抱負を結びで述べる】
「本読みました〜」というだけではなく、
最後に、この本を読んで感じたことを今後の生活にどう生かすか?というあなたの意見がほしいところです。
「えーそんなこと言われても・・・」と浮かばないときもあるでしょう。
気楽に考えてみましょう。
主人公と比べてみて、衣食住が自分の方が恵まれてるなら、それに感謝して、物を大事にしたい、でもいいのです。
主人公の行動がすばらしいなら、自分ももっと勇気を出していろんなことにチャレンジしたい、でもいいのです。
「なにも浮かばないよ〜」であきらめず、何か一つ考えてみましょう。
たとえば、
「物を大事にしたい」
これ一つでもふくらませることができます。
今後の抱負を結びで述べる例)
日頃の自分を振り返ってみると、なんと、物の無駄遣いが多いことだろうか。
まだ使える紙を、安易に捨ててしまったり、食べきれない量をよそってしまったり、
シャワーを流しっぱなしにするなど、あげてみたらきりがないほどだ。
気をつけていたつもりでも、まだまだ努力できることがたくさんある、とつくづく感じた。
今後は、もっと意識して、物を大事にしていきたいと思う。
「そんなこと実行するかわかんないし〜」という声が聞こえてきそうですが、
とりあえず、前向きな抱負を考えてみましょう。
【段落がえは、接続詞をうまく使う】
『しかし』『、だが』、『ところで』、『そして』、『さらに』、このような言葉を段落の切り替えに使うと書きやすくなります。
段落の書き出しは、接続詞で始めていくと文章にメリハリがでますし、
読み手にとってもわかりやすい文章となります。