たったこれだけ!元大手予備校講師が教える読書感想文の書き方のコツ ー本選びのコツー
【標語で覚えるこのコツ】
おもしろい 書きやすいとは かぎらない
面白い本と書きやすい本は違う
本には幾種類か、ざっとわけてパターンがあります。
①戦争体験のもの
②ファンタジー
③歴史もの
④伝記
⑤エッセイ
⑥冒険もの(ファンタジー、歴史物にも多くある内容です)
この中から、比較的書きやすいのは、戦争体験もの、冒険もの、伝記、
歴史ものではないでしょうか。
たとえば、戦争体験ものなら、
『ガラスのうさぎ』『アンネの日記』『裸足のゲン』など・・・
伝記なら、
『野口英世』『坂本龍馬』『ナイチンゲール』『キューリー夫人』『エジソン』などがあります。
なぜ、戦争体験ものや伝記、冒険ものが書きやすいか、というと「”いま”の自分と比べやすいから」これにつきます。
・現在の自分の生活とくらべてどこがちがうか。
これ一つとってもいくつもあげることができるでしょう。
たとえば、
・食事はどうだったのか・・・明らかに今より不足、まあまあ充実、飢餓状態、など
・通信手段はどうだったのか・・・電話?手紙?それとも、飛脚などか?
・移動手段は何があったのか・・・車?人力車?徒歩?
この辺をくらべやすいかどうか、というのをポイントに本を選ぶとよいでしょう。
おちいりやすいのは、
「おもしろかった!だからこれを書こう!」とすると動機はいいのですが
「うーん・・・おもしろいっていう以外ないなあ・・・」という落とし穴にはまります。
おもしろかった!という本を書く場合は、少し読書感想文に書き慣れてくるとこのおもしろい理由はなにかな?と掘り下げることができますが最初からチャレンジするには難しい場合が多いです。
面白かった本、その面白さを誰かにおしゃべりしたくて、そんな気持ちで読書感想文の題材に選びたくなるのはよくわかります。しかし、読書感想文は本の「これ超ウケた!」な面白さを伝えるというものではないのです!
書きやすいか、書きにくいか、という基準で本を探してみるのが大事です。