たったこれだけ!元大手予備校講師が教える読書感想文の書き方のコツ ー文豪の作品と書きやすさー
太宰治
文豪太宰さま、走れメロスがまず頭に浮かぶことと思いますが、
なんのなんの!
特徴的なのは、結構ユーモラスな作品が多いことでしょうか?
『人間失格』・・・名著だから難しい?と思ったら大間違い!笑えます。
試行錯誤しながらも、「世間てなに?」ということをハッキリ自分なりに答えを出す主人公、
でも、とにかくアバウトな生き方をしていく主人公、そこには悲壮感がなく、
どこか他人事のようなひょうひょうとした雰囲気で、真面目なんだけどどっか笑っちゃう感じでしょうか。
また、リズミカルな文章もすばらしく、
自分に文章のリズム力ををインストールしたい方、繰り返し暗記するほど読んでみてください。
おすすめです。
そのほかにもヴィヨンの妻、斜陽、などなど、たくさんあります。
『斜陽』・・・はかなく進んでいく、ハイソ家庭、うまく生活していくということがなかなか困難で・・・
と文字通り斜陽状態なのですが、その中に娘がたくましく生きていきそうな気配をただよわせるものがあります。
書きやすいかどうか?
面白い本、感性を刺激される本、ということでは、素晴らしいですが、初心者には書きにくいでしょう。
自分の感性や表現力、文章力を磨くために読む、向けでしょうか。