たったこれだけ!元大手予備校講師が教える読書感想文の書き方のコツ
ブン子先生の集中講座 苦しむ理由を狙い撃ち
読書感想文、苦しむ行き詰まるその正体とは?
最初に抱いた感想以上に、無理に感想をしぼりだそうとするから苦しんでしまうのです!しぼり出さなくてOK!それをネタに文章を作っていくのですから!
そもそも、読書感想文=「本を読んで、その感想を文章にする」
という文字からうけるイメージは、わかりやすいのです。
字だけみるとわかりやすい。
素直に「読書感想文」という字のまま感想を書いてみた。
だけど、とても原稿用紙3枚分もの長いものは書けない、というのが、
まず最初の行き詰まり。
”素直に感想を文章にしてみたところ、ひとことで終わった、
それじゃあ少ないかなとがんばって2行書いた”
ここまではみんなできるのです。
このあと苦しんでしまうのです。
そのあとをどうしたらいいのか?
どうやったら、原稿用紙3枚の文章を書けるのか?
「感想を文章にしたけれど、2、3行で終わったなのに原稿用紙3枚もある・・・あとをどうしていいかわからない」
このなげきを本当によく聞きます。
読書感想文につきものの行き詰まり感、正体はこういうところです。
最初の素直な感想、「すごいと思った」などひとこと、がんばって2行程度、まずはそれでいいのですが、原稿用紙を埋めることで頭がいっぱいになって、「長く書かなきゃいけない!長く書けないのは、自分の感想の感じ方が足りないからか?」となり「もっと感想を感じるのはどうすればいいんだ・・・?」と無理に感想をしぼりだそうとするから行き詰まってるうえに苦しんでしまうのです。苦しいはずです。ないものを無理にしぼり出そうとするのですから。
違うんです!!!
その最初のたった2、3行の感想、まずはそれがあればいいんです!
その最初抱いた、ほんのひとことだったいの短い感想を、細かくかみくだいて文章化するのが大事なのです!
本当は、「2、3行しか書けなかった」となげくことはないのです。
その「2、3行の感想」がなければ、読書感想文として、文章化することができないのですから!
なので、スタートは大正解!出だしは上々!なのです。
さらに、苦しむ原因として、
感想(ほんの2、3行分、もしくはひとことくらいの気持ち)を感想文の文章にしていく、という「文章化の作業」のコツが不透明だからなのです。
大事なのは、もっと感想を感じるということではありません。ムリにしぼりだすことでもありません。ささやかに感じた感想(気持ち)を文章化していく、ということです。ほんのひとことで表現しておわっちゃうような、感想というより気持ち?をネタに、文章を書いていくという方が正しいでしょうか。
読書感想文の肝と言えるのは、最初の誰でも書ける、ほんのひとことや2行程度ですんでしまうような感想や気持ちからスタートして文章を作っていくことです。
「すごい」というのを違う言葉にしたら、どう表現できるか・・・など、細かくかみくだいていくことなのです。 これは単にむだな表現を増やして、字数稼ぎをする、というのとは違います。
「2、3行しか書けなかった・・・」となったときその結果、たいがいの方が、苦しまぎれにやってしまうのが、最初に書けた2、3行の感想に本の説明を足して気づいたら、読書感想文のはずが、ほとんど本のあらすじだけになってしまった、もよくあります。
スタート位置は大正解!出だしは上々!だったのに、文章化の方向性がまちがってしまうと結果が読書感想文の大きなタブーの1つ、あらすじ文になってしまったという、実に悲しいことになります。
そんな読書感想文ですが、こういう切り口で書けば簡単ということから、 とにかくとりあえず読書感想文の形にしたいという方、 文章力をあげて、コンクールを目指したい!という方まで幅広く使える、読書感想文のコツを伝授します。
上手になると、どんな本でも読書感想文を書けるようになります。
作文力があがるだけではありません! 小論文の基礎力が身につきます!