たったこれだけ!元大手予備校講師が教える読書感想文の書き方のコツ


読書感想文 書き方 コツ ブン子

 キミの文 アナザーワールド 行っちゃった


読書感想文これまたよくあるワナ!
ほんの少しの迷走が・・・
気づいたら「すっかり違う終着点に行っちゃったワナ!

ワナにはまったかわいそうな読書感想文例)

 ぼくはハリーポッターを読みました。ハリーポッターは、お父さんとお母さんが小さいときに死んでしまい、おじさんの家で育ちます。ひどい扱いを受けてたハリーですが、あるとき、動物園でヘビと話ができることに気づきます。
 ヘビと話ができるハリーポッターは、すごい力を持っていると思いました。ぼくもヘビと話しできたらいいなと思います。なぜならぼくはヘビが大好きだからです。ヘビは世の中できらう人も多いけれど、よく見るとかわいい顔をしていたり、ネズミを食べたり、地球の自然の一員で大事な存在なのです。
 ヘビにはたくさんの種類があり、ぼくが知っているだけでも何種類もあります。ヘビは毒があるものばかりじゃありません。毒のないヘビもたくさんいるのです。それなのにどうして嫌われてしまうんでしょう。 にょろにょろとした形がいけないのでしょうか。形で考えたら、ウナギだって似たような形をしています。けれど、ウナギは人気者で、お母さんもお父さんも大好きと言います。なのにお母さんはヘビは大嫌いといつも言います。
 お母さんに聞いてみたら「ヘビは大嫌いだし、ヘビのことは気持ち悪いし、毒があるとこわい」と言われました。そんなことを言うお母さんは実はヘビのことをよく知らないのです。
 よく知らないうちから嫌うなんて、そういうのを食わずぎらいって言うのではないでしょうか。ぼくは相手をよく知りもせずむやみに嫌ったりすることはしたくないと思いました。

あらすじ文にもなってないし、段落分けもしているし、句読点もうっている、そして、キチンと「本を読んだ感想」を書いています。
しかし、読書感想文として、これはダメ!
かわいそうなことにあらぬ世界へ足を踏み入れ、迷走して、そのままお戻りになることなく終わってしまいました。

どこでずれてしまったのでしょう?

主人公が誰だったのか?それを忘れてしまったのが、迷走よーいドンのスタートになってしまったのです。
読書感想文で絶対それてはいけないのは、主人公は誰なのか、主人公が何をした話なのかを、全体からおおまかにつかんでおくことです!
主人公はハリーポッターですね?
ハリポッターは魔法使いの血をひいていて、いろいろな冒険をして成長していく、そういう話ですよね?
ヘビの話はほんの一瞬、エピソードとして入ってくるものです。その部分で気をとられ、そこだけで書いてしまうとちゃんと本を読んだ感想を書いたのに、アウトな読書感想文になってしまいます。
主人公は誰?
主人公が生きている世界は?環境は?時代は?
主人公がなにをした話なのかな?
この点を絶対にはずさないようにしてください。

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