たったこれだけ!元大手予備校講師が教える読書感想文の書き方のコツ
簡単作成の5ステップ
5つの構成で並べるだけで簡単に読書感想文が書けてしまいます。
①書き出し
②衣食住の比較
③行動の比較
④まとめ(②③をふまえた自分の反省点)
⑤今後の抱負(④の反省をどう生かすか)
①書き出し:書き出しのコツで説明したように、
【第1段落:書き出し】
第1段落のポイント・・・インパクトのある書き出し
第1段落の例)
私はびっくりした。同じ人間なのに、生まれた時代でこうも生活が変わるのだろうか。もし私がアンネなら、どうしただろうか。~
自分の感情表現を書き出しにバン!と書きます。
【第2段落:今の自分と主人公の違い~衣食住の比較】
②衣食住の比較・・・第2段落に書いてみる
第2段落の例)
今の私たちは、食べ物がまったく食べられないということはない。私は、食事は、朝・昼・夜とお母さんに作ってもらえる。自分自身でコンビニでおにぎりやサンドウィッチを買うことだってできる。食事だけではない。冬の寒いときはダウンコートもあるし、こたつもある。夏は、クーラーもあるのだ。なにより、自分が外に出たいときに、自由に外に出かけられるのだ。そのうえ、毎日お風呂に入ることもできる。単なる衛生面での目的だけでなく、気分をリフレッシュさせたいときにシャワーを浴びることもできる。しかし、アンネたちはこのような自由もなく、食べ物も、服も、あらゆる点において不足していた。
第2段落で、このような今の自分との衣食住の違いを具体的に説明すると、 読書感想文にオリジナリティーが生まれ、いきいきとしたものになります。どこをとりあげればいいのか、という目の付けどころのコツは、衣食住です。
コツは「うわあ不便だなあ~」「厳しすぎて想像がつかない」って思ったところをとりあげることです。
【第3段落:今の自分と主人公の違い~行動の比較】
③行動の比較・・・第3段落にしてみる
さらに第3段落でもう一歩踏み込みましょう。
第2段落では、今の自分との衣食住と主人公を比べましたね?
第3段落では、今の自分と、主人公の行動を比べてみましょう。
主人公の勇気ある行動、素直な行動、やさしい行動は何がありましたか?
それと、今の自分を比べ、「ふーんえらいな~」と思ったことを取り上げて丁寧に書けばよいのです。
第3段落の例)
自分だったら、と考えてみると、私は、○○なことは絶対にできないと思う。もし今急にこのような状態になったらどうだろうか?アンネは○○を~していた。私はこのように自分よりも、家族を優先する行動ができるだろうか?今まで考えもしなかったが、今こうしている、ということが、どれほど幸せなことかとあらためて考えてしまった。
など、第2段落の補足というか、
もう少し、掘り下げて、登場人物の行動の一つに焦点をあて、自分と比較してもよいでしょう。
さて、第2、第3段落を充実して書くと、第4段落あたりに、そろそろまとめてきなものが必要になってきます。
そのまま結びにつなげてもよいでしょう。
【第4段落:自分の反省点など】
②衣食住の比較・・・第2段落に書いてみる
③行動の比較・・・第3段落にしてみる
ここまでできましたね?
では、この衣食住と行動の比較から、自分を反省してみるのです・・・第4段落のポイント
第4段落では、自分の反省点、今後どうしたいか、ということなどをもりこんでみましょう。
もし可能なら、主人公と比べてみたところ、自分に欠けているものが、なにだと思った、ということを第4段落で書いて一つの段落にして区切りましょう。
そして、第5段落で今後どうしたいかという最終的なまとめに入れるようにすると、起承転結のはっきりした文章になります。
【第5段落:最終的なまとめ~前向きな姿勢を語ろう】
第5段落は、それを今後の生活にどのように、とりいれていきたい、というような前向きな姿勢で書き終わるとよいでしょう。
この前向きな姿勢については結びのコツをみてください